足の外科とは
足の外科は足首から足先までに生じる病気や障害の診断と治療を行います。当院では、外反母趾、扁平足、関節リウマチ、変形性足関節症のような足の変形や捻挫、骨折の治癒後に残る痛みなど幅広い病気に関する診療を行っています。
このような症状は
ありませんか?
- 親指の付け根に変形が見られる
- ジャンプやジョギングなどで足が痛くなる
- 歩くと踵からアキレス腱にかけて痛くなる
- 足の痺れを感じる
- 足に発赤や熱感が見られ腫れている
- 踵まで床に付けると痛い
など
足の外科の主な疾患
外反母趾
足の親指が小指側に向けて曲がり、くの字状に変形する病気です。屈曲が強くなると、親指の付け根部分が靴と擦れるため、痛みや炎症といった症状が見られます。外反母趾を生じる原因は2種類あり、遺伝的要因によるものと足先の細い靴などを履いて負荷がかかる後天的要因が挙げられます。足底板などの装具を使う、また足に合う靴の選び方をアドバイスする保存的治療、あるいは手術による治療が行われます。
扁平足
扁平足とは、本来の土踏まずのアーチがなくなり足底が平らになった状態を言います。ひどくなると足裏の形状が変わるため、徐々につま先立ちがしにくくなります。また、症状が重い場合、足の柔軟性が失われ歩くことも難しい場合があります。慢性化した扁平足では、膝、腰、足首への負担が大きくなり痛みが出現します。
足底腱膜炎
歩行動作などによる足への衝撃を和らげる繊維組織の足底腱膜に炎症が生じた状態です。年齢を重ねると、ふくらはぎの筋肉やアキレス腱の柔軟性が失われるため、足底への負担が大きくなります。足に衝撃がかかるランニングなどのスポーツをする方や、足に合わない靴を履いている方などで多く見られます。ストレッチ、装具を使う治療、内服薬や外用薬などのお薬による治療、靴のアドバイスなどを行います。
モートン病
足先へ分布する神経が、足の中指や薬指の付け根部分で押されて、痛みや痺れが生じる神経障害の1つです。中年以降の世代の女性に多く、つま先立ちで痛みを感じます。筋肉や靭帯で構成される土踏まずのアーチが弱くなると、骨や神経へ負荷がかかるため、足底に症状が見られるようになります。
リスフラン関節
リスフラン関節靭帯損傷とは、足の甲を繋ぐリスフラン関節に生じた靭帯損傷を言います。障害が生じた原因が明確でないこと、痛みが起こる場所が異なることという点で、一般的な捻挫との違いがあります。主に体操や剣道など繰り返しジャンプと着地の動作を行うスポーツ選手に見られ、その他、ヒールの高い靴を履く方、重量物の運搬を行う方などでも症状を呈します。
足関節外側靭帯損傷
(足関節捻挫)
足関節外側靭帯損傷とは、足首の外側にある3本の前距腓靭帯、踵腓靭帯、後距腓靭帯に起きた靭帯損傷を言います。捻挫の大半がこれらの靭帯に生じたもので、スポーツ外傷において最も多い障害です。放置すると捻挫が再発しやすくなり、ひどくなると変形性足関節症に移行する恐れがあります。初期の安静治療に続いてリハビリを実施しますが、重篤なケースでは手術を選択する場合もあります。
変形性足関節症
変形性足関節症とは、骨折などをきっかけに足首の関節軟骨に起きる損傷を言い、高齢女性に多く生じます。足首部分で脛骨の関節が内側に傾く場合もあり、骨と骨が直接当たるため軟骨が擦り減って、痛みが突如出現する時もあります。変形が強い時には、関節固定術または人工足関節形成術を実施します。